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@uragoe こと、OYAJIです。

子どもを襲う放射能の不安~学童疎開は必要か

文部科学省は4月19日、福島県内の子ども被ばく許容量を年間20ミリシーベルトに引き上げた。これまで、一般の人の被ばく許容量は1ミリシーベルト。放射線管理区域の5ミリシーベルトを大きく上回る数字だ。そして、市民による調査で、赤ちゃんに飲ませる母乳からも放射性物質が検出されている。
福島市や郡山市といった大きな町で、今、チェルノブイリの退避地域よりも高いレベルの放射能汚染が広がっている。福島県内の幼稚園や子どもをかかえる家庭を取材した。
  
<ゲスト>
大賀あや子さん(ハイロアクション/母乳調査・母子支援ネットワーク)
阪上武さん(フクロウの会:福島老朽原発を考える会)

 

 

 

 

「20ミリシーベルト基準」撤回を〜福島の父母らが文科省に要請行動

投稿者: ourplanet 投稿日時: 火, 05/24/2011 - 02:00 政府が、子どもの放射能の安全基準を年間20ミリシーベルトに 設定していることに関し、5月23日、福島の父母ら70名と支援する市民計650名が 文科省を訪れ、「20ミリシーベルト基準」の撤回求め、 文科省に対し要請行動を行った。   文科省を訪れたのは、「子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク」メンバーら。朝、福島を出発し、2台のバスに分譲して、昼前に文科省に到着した。中には、この要請行動について当日の朝、情報を知り、福島県から新幹線に乗り、文科省に駆けつけたか子連れの母親もいた。 文科省前に集まった人々は、事前に連絡をし、高木義明文大臣や政務三役らに面会を求めていたものの、大臣らは姿をあらわさず、文科省科学技術・学術政策局の渡辺格次長が対応した。   「学校に通う子どもたちは毎日被曝させられていて、モニタリングをしている場合ではない」要請文を読みあげた母親は、途中、声を詰らせながら、年間20ミリシーベルトの基準の撤回を求めた。   これに対し、文科省科学技術・学術政策局の渡辺格次長は、「20ミリシーベルトは文科省の基準ではない」と発言。父母からは「それならば、撤回できるだろう」との声があがったが、「夏休みまでは暫定基準を続ける」と態度を変えることはなかった。 やり取りの中で、渡辺氏は「健康上は100ミリシーベルトを超えると問題が出ると言われている。100ミリシーベルトよりも小さな被曝では、ガンなどの増加は認められていない」と明言し、一時騒然とする場面も。   渡辺氏は「1ミリシーベルトをめざし、可能な限り下げていく方針がある」とまでは踏み込んだものの、それを文科省の通知として出すかは明言をさけ、政務三役に要請内容を伝えるとの発言にとどまった。   小雨が降る中、3時間近く交渉は続いたものの、渡辺格次長の口からついに「撤回」の言葉は出なかったことに対し、納得できない市民も続出。「20ミリシーベルト基準」の撤回を求め、「子どもたちを死なせるな」「福島の子どもはモルモットじゃない」とプラカードを掲げ、文科省の入り口で抗議行動を行った。   高校3年生、中学2年生、小学4年生と3人の子どもがいるという福島市の女性は「少しでも被曝させないとしようと思っているのに、どうして国から被曝を人為的にさせられるのか分からない。子どもたちに、5年後、10年後に『どうしてあの時止めてくれなかったの?』と泣かれた時に、私はなんて言えばいいのか」と切実な思いを訴えた。   また、5歳と、小学生1人、中学生2人の4人の子どもがいる福島市の女性は、現状、自主的に避難するしか方法がないことに対し、「思春期の子どもは、友達と別れることになったりしてかわいそうだし、疎開について話しても、娘は納得しない。放射能の話をすることすら、聞く耳を持ってくれない」として、学校単位での「集団疎開」を求めた。    この日、文科省前の行動と院内集会にかけつけた俳優の山本太郎さんは、「わざわざ福島から出向いてこられる方のバックアップ。声をあげたりしか出来ないけど、少しでも現地の人々の声が聞きたかった。ただ、今日、文科省の上の人たちが来なかったのは、責任ある大人のやることではない。本当に20ミリシーベルトの基準が正しいと思っているなら、上の人が出てきて説明するべき」と話した。また、「20ミリシーベルトの基準の撤回行動を起こしつつも、自主的に子どもたちの疎開を進めるというが大事なのではと感じた」と話した。